派遣会社で働きたいと思っている私は、派遣会社が運営しているホームページを眺めている。私が派遣会社でしたいと思っているのは「事務」の仕事である。私は短大を出てから、ずっとアパレル業の仕事をしていた。駅ビルに入っているテナントで洋服を売る仕事なのだが、派遣会社に登録することを機に退職しようと思っている。仮にも五年間働いた職場だし、人間関係も良かったので、「辞める」ということには少し抵抗もあった。が、このままアパレルの仕事を続けていくことに限界も感じていた。
派遣会社で事務の仕事をしたいと思い始めたのは、一年ほど前からである。つまり私は、一年前から今の会社を辞めたいと考えていたのだ。誤解されたくないが、アパレルの仕事が嫌になったというわけではない。むしろ、今もアパレルは大好きだ。可愛い洋服に囲まれながら、誰かを綺麗にする仕事をするというのは本当に素敵な仕事だと思う。だが私は、この仕事を続ける上で「年齢的な限界」を感じる様になっていた。年をとるごとに、今着ている洋服たちが似合わなくなってきている。その自覚があった。販売員は、服を美しく着てこそ販売員である。もう限界だと思った。
派遣会社で事務の仕事をしてみたいと思ったのは、もともと事務の仕事に興味があったからである。短大時代、私は事務職への就職を考えていたので受ける企業も事務職ばかりであった。だが私が就職活動をしていた時代は就職の数自体が少なく、希望の会社から内定をもらうことは至難の業だった。私も内定を一つももらうことができず、今の会社に入社したのだ。だがやはり、事務職への憧れを簡単に捨てることはできなかった。
派遣会社なら事務のしごともたくさんあるし、場合によっては長期で雇ってくれる会社も多い。派遣会社のサイトには色々な事務の求人が載っていて、「やってみたい」と思える仕事もいくつか見つかった。「やはり派遣会社だ」と思った。
派遣会社に登録することを決めた私は、会社に事情を説明して仕事を辞めた。会社は引き止めてくれたが、私はどうしても派遣会社で事務の仕事がしたかったのだ。数日後に説明会を控えているが、今からとてもワクワクしている。早く派遣会社で、事務の仕事を決めたい。